頑張って、大人になって

【栞】
『かがみの孤城』
辻村深月/ポプラ社

かがみの孤城
ポプラ社
辻村 深月


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ある出来事をきっかけに学校に行くことができなくなってしまったこころ。
ある日、部屋の姿見が光り出し、鏡の中に入ってしまう。
そこはお城のような建物で、狼の面をかぶった少女「オオカミさま」と、同じ年頃の少年少女6人がいた。
こころたちはこの城で、願い事がひとつだけ叶う「願いの鍵」を探すよう言われるが…。

辻村さんの作品を読むのはこれが5作目かな?
今まで読んだのも面白かったけど、今回のが一番好きです。

こころが学校で追い詰められていく様子は本当に辛かった。
担任はアレだったけど、お母さんがこころの気持ちを分かってくれるようになって良かった。
あと喜多嶋先生がいてくれてほんと良かった。

メイン?の謎については途中で気づいたのですが、他にもいろいろ「そうだったのか!」ということがあって、終盤、どんどん伏線が回収されていく様子は読んでいて爽快でした。

ラストも感動的で良かった。
会えるよ!とアキに必死に呼びかけるこころのセリフ。
「大丈夫だから、大人になって」という、アキからこころへのモノローグ。

これが辻村さんが一番読者に伝えたかったことなのかなあと思います。
大人には大人なりの辛いことももちろんあるけど、楽しいこともたくさんある。
大人になることで解決できることもある。
もし、今辛いと思っている学生さんがいたら、何とかやり過ごして、大人になるまで生き抜いてほしい。

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